2023年8月16日
結論から述べると、矯正を開始するのに適した時期は、乳歯から永久歯に生え変わる5~8歳ごろです。
遅くとも10歳ごろまでに開始することが望ましいとされます。
早期治療開始の良いところ
永久歯が生え揃うと、顎の成長が止まってしまいます。
成長が止まった顎を広げるためには、従来ではブラケットによる治療が必要になってしまい、場合によっては抜歯を行う可能性があります。
当院では、成長が止まった顎に対して、マイオブレースと共にクワドヘリックスという器具を使用します。
こちらは取り外しができませんが、4~6ヵ月を1クールとして一定期間装着します。
写真の通り上顎の内側に装着するもので、笑っても矯正器具を装着していることが分かりません。
このクワドヘリックスを併用した矯正は、17歳ごろまで矯正治療が可能になります。
乳歯と永久歯が混在している時期に矯正治療を開始することで、顎の正しい発育をサポートし、より負担の少ない治療を行うことができます。
「悪い習慣」の修正も、幼い頃に行うことでより効果を期待できます。
このような理由から、当院では永久歯が生え揃う前から、出来るだけ早い段階での矯正治療を推奨しております。
お子さんの歯並び相談に早すぎるということはありませせん。
矯正治療に関するお悩みや疑問などは、お気軽にお尋ね下さい。
治療期間は約2年を想定しますが、あくまで目安です。
治療を開始する時期やお口の状況、お子さんの頑張りによって期間は大きく前後します。
成長の過程で歯列が改善されたら治療自体は完了となりますが、いきなり何もかもやめてしまっては台無しです。
その後は定期的(1~3ヵ月に1回)に経過観察をしていきます。
大人の歯がある程度生えそろう中学1年生くらいまではマイオブレースの装着を続け、「良い習慣」の定着を図ります。
それが完了することで、永く維持できるきれいな歯並びが手に入ります。
正し、歯列不正の症状によってはMRC矯正が適用できない場合があります。
まずは精密検査をお受けください。