2023年7月18日
カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌が原因の口内炎です。
幼児と高齢者に多く見られます。
白くて軟らかいこけ状の斑点や、赤くただれたような斑点が口内全体のあらゆる部位にできます。
カンジダ菌はもともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、「カンジダ性口内炎」を発症することがあります。
また、ステロイド剤や抗生物質を長期間にわたって服用することによって口内の常在菌のバランスが崩れ、菌交代現象を起こすことで発症する場合もあります。
口の乾きによって口内環境が悪化するとカンジダ菌が増殖しやすくなります。
こまめな水分補給と唾液腺マッサージ、ガムをかんだり、保湿剤を塗って口内を潤すことで予防できます。
真菌であるカンジダ菌の増殖が原因であることから、病院での治療には抗真菌剤が処方されます。
健康な場合は発症しにくいカンジダ性口内炎は、他の病気が隠れている場合もあります。
持病がある方は医師に相談してください。
ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。
ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらん(※)を生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。
※びらん…皮膚や粘膜の表皮が欠損し下部組織が露出した状態