2023年6月18日
日本人の主な死因は以下の通りです。
1位 悪性新生物
2位 心疾患
3位 老衰
4位 脳血管疾患
<令和2年(2020)人口動態統計月報(概数)の概況より>
心臓は一般的に3本の冠動脈(右冠動脈、左前下行枝、左回旋枝)という栄養血管によって養われています。
この冠動脈が狭くなったり、つまったりすることで心臓への血液の供給が不足し、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患を発症します。
不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が動脈硬化の要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。
歯周病菌が血管に入り刺激を与えることで、動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物による血管壁の盛り上がり)ができ血液の通り道が細くなります。
プラークの塊が剥がれると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まってしまいます。
心臓に血液供給がなくなり、死に至ることもある病気です。
さらに、高血圧・高コレステロール・糖尿病・喫煙・肥満などは全身疾患にかかる確率を高めてしまうため、それらの因子の改善と合わせて、歯周病の治療や予防が重要となります。