2023年6月18日
喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」、特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」などもあります。
口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化するおそれもあります。
ヘビースモーカーをはじめ、日常的に喫煙している人は注意が必要です。
長期に渡り喫煙を続けるうちに、口の中の粘膜の特に上顎の部分に赤く発疹ができた後、だんだん白っぽく、粘膜が分厚くなるため、口蓋ニコチン性白色角化症とも呼ばれます。
痛みは強くなく、自覚症状がほとんどありません。
時に食べ物がしみることがあります。
喫煙が健康を脅かすことは常識ですが、近年ではニコチン性口内炎がガンに進行する危険性も指摘されています。
身体のためにも、1日の本数を減らしたり、禁煙することが望ましいでしょう。
ただし、ニコチンのみが直接の原因かはまだはっきりとしておらず、タバコの煙に含まれるさまざまな化学物質の影響や熱気を吸い込むたびに起こる軽い火傷の状態が口内炎の発症に関係しているとされています。
またタバコの吸気の熱は口の中を乾燥させ、口内炎をつくりやすい状態になっています。
口内を不衛生にしたり、喫煙がビタミンを消費することも原因のひとつです。
長期的にこの状態が繰り返されることがニコチン性口内炎を発症させる原因と言えるでしょう。
何と言っても禁煙をすることです。
タバコを遠ざけても改善までには数週間から数カ月かかることもありますが、あせらずに禁煙を続けましょう。
どうしてもタバコがやめられないという方は、せめて本数を減らしてください。
禁煙クリニックなどに相談するのも方法の一つです。
歯磨きやうがいの回数を増やすなど、粘膜の有害物質を落としやすくして、衛生的な口内環境を維持することをおすすめします。