2023年4月13日
口臭には様々な原因があり、原因によっては特に出やすいタイミングがあります。
口臭が気になる・予防したいという方は、このタイミングに気を付けてケアをすると効果的です。
寝起きに口の中がネバついたり、口臭が気になる経験する方は多いと思います。
原因はやはりプラーク(細菌の塊)や歯石によるものなのですが、特に寝起きにキツくなるのにはわけがあります。
プラークや歯石とは食べカスではなく、それらを栄養源に増殖した細菌のかたまりです。
睡眠時は唾液の分泌が減少し長時間ほとんど口を動かさないので、細菌が歯茎や歯面に留まりやすく、どんどん増殖して口臭ガスを発生します。
唾液が減少するとむし歯にもなりやすくなります。
寝る前に細菌の栄養源となる食べカスや糖分が残らないように歯磨きをして、細菌の増殖を防ぐことで口臭とむし歯を軽減することが出来ます。
歯磨き後~就寝までの間、甘い飲み物やお酒、間食は控えましょう。
空腹時には、膵臓(すいぞう)の膵液(すいえき)が胃において分解されてガスがでます。
これによって引き起こされるのが空腹時口臭です。
生理的なものなのであまり気にする必要はありませんが、コップ2杯くらいの水分を摂取すると口臭を抑えることができます。
人は緊張すると唾液が出にくくなります。
初デートや人前でスピーチするときなど、やたら喉が渇いた経験は多いと思います。
唾液には菌の増殖をおさえたり、菌の出すガスを洗い流す作用があります。
そのため、唾液が減少すれば口臭も出やすくなります。
緊張時以外にも、スポーツや日焼け、サウナなどたくさん汗をかいた後は体内水分が減少し、唾液の分泌が少なくなるので、要注意です。
水分補給とガムを噛むなどして、唾液を出やすくしましょう。
便秘もあまりにひどくなると、口臭になることがあります。
溜まった便を細菌が分解する事によって出るガスがたまりすぎると、口まで上がってきて口臭になるのです。
これを防ぐには溜まったガスや便を体外に出すしかありません。
便秘もあまりに続くようなら内科医に相談してみましょう。
いわゆる加齢臭とは別に、年齢を重ねるとともに口臭も出やすくなります。
原因は唾液の減少と肝機能の低下です。
体臭である加齢臭は男性ホルモンとの関係上、中高年の男性に多く発生するのですが、男女共に、誰でも年をとる(40代から)と唾液の分泌量が減り、それにともなって口臭も出やすくなります。
また、年齢や疾患などによって肝機能が低下してくると、肝臓におけるニオイ物質の分解ができにくくなるため、口臭発生の要因となります。
加齢臭と同様に自身では気が付きにくいので、40歳を過ぎたら今まで以上のケアを心掛けましょう。